彫刻には木、石、土、金属など様々な素材を用いて制作されていますが、大きく二つの技法に分かれており、硬い素材を彫り刻む彫刻(カーヴィング)と可塑性素材を盛りつけて形を作る彫塑(モデリング)があります。
古くから世界中で制作されており、人間や動物などをモチーフとした作品が多いですが、近年では心像を表現した抽象彫刻も制作されています。また、従来の彫刻とは懸け離れた表現の仕方をしているモノもあり、立体アートや空間表現、インスタレーションと呼ばれるものもあります。
日本においての彫刻の歴史は江戸時代頃から様々な素材や表現方法が名前を持たなかった時から始まります。そこから西洋の価値観などの影響によって選ばれたものが彫刻と呼ばれるようになりました。また、その時に選ばれなかった技術は工芸の分野や人形と呼ばれるようになります。現代では、単にモチーフを形創るものだけでは収まらないので、彫刻とは空間に立体的形像を作ることであるという考えが広まりつつあります。
こちらの作品は、江戸時代末期に作られた弥勒菩薩の木造彫刻になります。弥勒とは釈迦の次にブッダとなることが約束された菩薩です。日本では、腰をかけて足を組み、考え込んでいるような姿をしている弥勒菩薩半跏像が有名です。
弥勒菩薩半跏像のように考え込んでいる姿や、足を交差させ、椅子に座っている姿が一般的ですが、全てがその姿で表現されているわけではなく、今回の品物のように立像として表現されているものもあります。
弥勒は、釈迦の入滅後56億7000年後の未来に下界に降り人々を救うとされており、未来仏と言われることもあります。下生するまで弥勒は兜率天で修行をし、下生のときを待っていると言われています。弥勒という名前は音写であり、「慈しみ」を語源とするので、慈氏菩薩とも意訳します。
56億7000年という長い月日は、兜率天での1日が下界の400年になることから由来していますが、他にも色々な年数で記載されていることがあり、下生する時代は定かに決まっているのではなく、「遠い未来」という意味なのではないかという説もあります。
中宮寺 木造菩薩半跏像
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広隆寺「宝冠弥勒」
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