現代において着物とは「和服」をさす言葉で扱われていますが、本来は「着る物」という意味があり、衣服を意味する言葉でした。現代のような意味で使われるようになったのは、幕末に西洋の服が移入して以降、「西洋服」・「洋服」と区別して、日本の服を和服と呼ぶようになり、さらに「着物」の語にも置き換えられるようになりました。しかし、和服という言葉が生まれる前、16世紀の時点で、日本人が衣服のことを指して呼んだ着物(kimono)が、現在で言う和服を表す言葉としてヨーロッパ人に知られていました。現在ではヨーロッパに限らず世界の多くの言語で日本の和服と呼んでいる物をkimonoと呼んでいます。
新しい着物を仕立てることはできますが、とても高価であまり生産されないので、アンティーク着物というものが現在出回っています。アンティーク着物とは昭和初期以前に作られた着物の中でも特に状態の良いものを指します。近年、大正ロマンや昭和モダンと呼ばれる花柄や幾何学模様、アール・デコを意識したデザインなどがレトロブームで再評価されており、また、同等の技術で新しいモノを仕立てるよりもはるかに安価なので需要が高まっています。骨董品の買取でも、状態によっては安価に取引されることもありますが、状態・質の高いものであれば取り扱っている呉服店でも数十万円から数百万円と高価で取引されます。
こちらの着物は昭和初期の時代に作られた子供用の晴れ着です。近年、アンティーク着物というものが人気があり、大正ロマンや昭和モダンな柄が流行っています。昭和初期と大変古いものになりますが、色、柄ともに鮮やかで美しく、状態もとても良い形で残っているのでお譲り頂きました。
最近では高齢者の遺品整理などで、着物が大量にあるとの話をよくお伺いします。阪神古美術ではそういった着物なども鑑定させていただいておりますので、もし気になるモノがございましたら一度ご連絡いただければと思います。
昭和モダンとは昭和初期の1930年代の和洋折衷、近代市民文化のことです。この時期に日本の生活様式は大きく変わり、着物から洋服を着るようになったり、断髪し、帽子をかぶるといった文化が一般に浸透しつつありました。このような最先端の服装などをした人たちはモダンガールやモダンボーイと呼ばれていました。また、着物でも、それまでの柄や色合いとは違い、鮮やかで華やかな模様の着物が出回り、近年ではアンティーク着物として人気があります。
同じように大正時代の雰囲気を出した大正ロマンの着物も近年では人気があり、レトロブームが再評価されています。
モダンガール(市川春代)
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赤玉ポートワイン(大正11年)
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